2016-08-18 21.57.43 どうも、novaです。

今日はブランド、宗教、儀式の関係性ということでお話しを進めていきます。

今回の話ではあなたが今後ネットビジネスをやっていく上で、より効果的なブランディングの方法や
よりあなたらしいブランディングの方法をみつける手助けになります。

ではよろしくお願いします。

ブランドと宗教の関係性


脳科学の世界では、人が宗教体験を想像すると、
喜びや平穏、自己認識や愛情などを生み出す
脳の尾状核という部分が活性化されることが分かっています。


Tシャツひとつ例にとってみても、好きなブランドの
ロゴが入っているか否かだけで、1000円にも10000円にもなりますよね。


宗教的なパワーがあると信じれば、
人々は土や水のようなものにさえ多少の額を喜んで支払う。


宗教とブランドは明らかに関連性があるということがわかると思います。


どちらも圧倒的な付加価値を持っているということです。


ただの石ひとつをわざわざお金を払って買う人は中々いないですよね。


でも実は、この石はそこらへんの石じゃないんです。


「江戸時代からとある神社に祀られてきて、大火の際に消失したと思われていたのですが、たまたま僕のお爺さんが庭から掘り出したのです」


と言えばその石には付加価値がつきますよね。


「実は月の石なんです」


と言ってもただの石じゃなくなる。


宗教もブランドも、モノや情報といった、
全てのコンテンツの価値を圧倒的に高めることができるということです。


ブランドや精神性や宗教の共通点の科学的根拠


宗教にしてもブランドにしても、そこに価値をもたらすのは
僕たちの脳の反応によります。


何か特別な力が働いて価値が高まるというよりも、
僕たちが価値があるって思うから価値が発生するのです。


ではそんなとき僕らの脳はどんな反応をしているのでしょうか。


脳科学の実験により、弱いブランドよりも強いブランドのほうが
記憶や感情、意思決定や意味などを司る脳の
さまざまな領域の活動が高まることがわかっています。


そして強力なブランドに関連する画像を見た僕らの脳と、
宗教的な画像を見た宗教徒との脳を比べる実験において両者の脳は、
共に同じ活動パターンを示すことがわかっています。


つまるところ強力なブランドと宗教的な偶像やシンボルでは、
脳の反応に明確な違いはなかったということです。


僕らはブランドというものに宗教的な価値を持っている。

もしくは宗教は人にとっての最強ブランドになり得ると。


儀式とブランドの関係


次に儀式というものの意味を考えてみます。


宗教には儀式がつきものです。


宗教とブランドに共通点があるのであれば、
儀式はブランディングにおける有効なツールになり得ます。


実際に儀式はブランディングの一環として生活の中に取り入れられています。


まず儀式というものは何かってことを考えてみます。


儀式とは必ずしも合理的ではない行動や考えを指します。


例えば小学校の頃に道を歩いていて、
道路の白い線を外さずに歩いたら、好きな女の子と仲良くなれるとか。


花びらの数を数えて好き嫌いを占ったりしましたね。


これらもひとつの儀式です。


確かに合理的な行動ではありません。


合理的でないとは、行動と結果に
はっきりとした因果関係がないということです。


花びらの枚数も、道を外さずに歩くことも
好きな子との関係と、はっきりとした因果関係はありませんよね。

※ちなみに行動と結果の因果関係を仏教用語ではカルマといったりします。
http://creations-serialism.com/archives/463


僕たちは何故こういった不合理な行動をするのかということですが、
これは特定の行動を行うことで、未来を操作できるという考えに基づいています。


先の例であれば、好きな子と仲良くなれる未来を
自分でコントロールしよう、という考えに基づいているということです。


こういった儀式というものをブランドはどのようにして
取り入れているのでしょうか?


儀式を上手く使って、自身のブランドを高めた有名な企業に
ギネス・ビールがあります。


ギネスビールは泡が収まるまで時間がかかります。


その特徴的により売り上げが伸びずに困っていました。


そこで、ギネス・ビールは時間をかけて飲むのが正しい飲み方だという、
飲み方を儀式化してセールスしていきました。


その結果、ギネス・ビールの正しい正統派な飲み方として
広く定着し、結果は言うまでもありませんね。


他にも沢山あるので探してみるのも楽しいですね(笑)


儀式の探し方ですが、普段習慣されている動作で
実はどんな意味があるのかよくわからずに
無意識でやっているような動作・行為を探すといいです。


実は儀式として打ち出された宣伝だったりします。


そこに神話も含めれば、それは強力なブランディングがなされるわけです。


今回は宗教的なシンボルに対する脳の反応と
商品やブランドに対する反応の類似性などについての話をしました。


今回の実験のように脳科学を使ってマーケティング調査を行うことを
ニューロ・マーケティングといいます。


ニューロ・マーケティングの本はいくつかありますが、
僕のオススメはこちらですね。



買い物する脳―驚くべきニューロマーケティングの世界
 

ネットビジネスにおいての活用方法


それらがネットビジネスにどのように関係するのかってことですが、
例えば特定の動作というのはクリックという動作があります。


なるべく日常的にクリックをしてもらう環境を提供するということです。


これは儀式的な側面を持たせやすい要素といえます。


あと、あまり動作を即す言葉に変化をつけずに、
反応的にクリックしてもらうことを意識するのもありです。


カチッと気持ちの良い音が出るようにして、
気持ちよく押してもらったりというものあります。


家電量販店にいくと
パソコン用の別売りのキーボードコーナーがありますが、
そこにはキーボードの音や押し具合に対する拘りが見て取れます。


そして今回の話で一番重要な点は、コンテンツにおける付加価値の提供です。


石のたとえ話をしましたが、コンテンツも一緒です。


単なる情報であっては「そこらへんの石」と変わらないということです。


事実、ネットという世界におけるその辺の石とは、
ネット上に転がっているモノですよね。


単なる情報なんてそんなモノです。


しっかりと付加価値・差別化をつけていくことなことは


しっかりと付加価値を提供するってことですね。


ですから、情報発信をする際には
自分の意見というモノをしっかりと加えていきましょう。


自分はこう考えるっていうのを
前面に打ち出すことは最初抵抗のあることかもしれませんが、
あなた自身の情念みたいなものが宿っていない
コンテンツは単なる石と変わらないってことですね。


さて、今回は宗教とブランドに関しての
お話をしていきました。


では、最後までありがとうございました。


nova