どうも、n o v a です。


誰だって、自分が本当にやりたいことって何だろうとか、自分の生き方、在り方、自分は誰なのか、何がしたいのかなど、そういったことを沢山考える時期ってありますし、僕もありました。

今回はそういった自分自身の在り方を見つける方法というマインドセットについてのお話となります。


僕だけの表現を目指して

ぼくは10代の頃に自分自身の表現というものを求め始めてから最近までずっと、
オリジナルを追求するあまりこのように考えていました。

「全く楽器を持ったことのない知能の高い猿ならどのように演奏するかな?」


つまり完璧にオリジナルなものこそがオリジナルだと思っていて、
それを求めて悩み苦しんでいた時期があったんです。


その結果として、
自分独自の音楽性というものが育まれたという事実もあるのですが、

それにしたって完璧に0からなのかと言えば、
ぼくの中では0からという意識であっても、
影響という意味では全く0じゃないんですね。


沢山の影響を受けた結果として今のぼくの音楽性
というものがあることは紛れも無く事実なわけです。


というよりも全く0からのオリジナル
なんてものは不可能だし非効率とも言えます。


自分が0からだと思っていても、そこには確実に影響というものが存在しているのですから。


0からのオリジナルがあったとしたら・・・

でも全く影響を受けずに真のオリジナルってものあるんじゃないの?


ぼくもそんなことを考えちゃうタイプでしたが、

例えば、あなたが山にこもって影響を断絶した状況で
20年かけて自分のスタイルを築いたとします。


もしくは、20年かけてある傑作な商品を思いついたとします。


自信満々で山をおりてきたとき、
おそらくそのスタイル、もしくは商品が既に時代の中で
他人の手によって既に創られていたことに絶望するかもしれません。


もっと悪いことに時代の中で洗礼されたものが
既に世の中に出回っているかもしれません。


そのとき、あなたは

「いや、でも俺はこれを自分で見つけたんだ!その事実こそが重要だ」

そう言い張るかもしれません。


確かにそのプロセスやマインドって大切です。


でも、でもですよ、20年かけて既存のものを
たった1つしか生み出さなかったことも事実
なわけです。


もしも、その20年間に歴史を学び、
それをアレンジして創作に繋げる活動をしていたらどうでしたでしょうか?


自分の生み出した商品をもとにまた誰かがアイディアを加えていって
それにさらに自分やあなたがアイデアを加えて行って、、、


そうやって過ごして行った20年とどちらがより創造的な時間なのかは
考えるまでもないと思います。


そしてその仕組みをコントロールして創作物を生産し続ける人たちを
クリエイターやアーティストと呼びます。


一般的にはアーティストってエンターテイナーに近い捉えられ方をされるようですが、
芸術家っていえば、当然ですが創造性が最も重視されますよね。
(ただ専門家の意見として、そもそも、
アート=芸術ではないという意見があり、これはこれでなるほどと思います)

「自分の頭の中には、世界のどの国のどんな会社がどういう部品をつくり、どういう技術をもっているか。それに関する沢山の情報がインプットされている。それをどう使い、どう組み合わせたら、どんな商品ができるのかを考えることが私の仕事であり、使命であり、楽しみなんだ。」


とスティーブジョブズが言ったように
既存のアイデアを学び、知り、組み合わせることこそが
創造の力をコントロールするということだと思います。


何かの発明品を思いつくのには長い年月がかかるときもありますが、
それも既存の知識の上に、1%の閃きが加わり生まれる、
とは発明王と言われるトーマス・エジソンのいった通りだと思います。


大傑作を待たずにガラクタを創ること

既存の知識やアイデアの組み合わせによって新しいアイデアを生み出すといえ
大傑作を創ろうとしたら、おそらく10年経っても1つも創作できずに終わってしまいます。


傑作なんてものは100個に1個生まれればいいようなものですから、
まずは100個のガラクタを創る意識で創作をしていくことが必要です。


必要なことは傑作を生み出すことではなくて
創作を続けること、生み出し続けることなんです。


多くの、特にも真面目な人が、
自分探しを始めてしまい、自分が本当に何をやるかがわからないと
何も作ることができないと言い足踏みをしてしまうことが良くあります。



その気持ちはとてもよくわかります。


が、それがわかるまでコンテンツ作成を待っていたら
僕は今でも創作することなく自分探しを続けていたと思います。


そして、おそらく何も見えてはこなかったと思います。


情報発信で言えば、コンテンツ作りですね。


コンテンツを作るためには創造力が欠かせません。


逆に言えば、このビジネスとは創造することが仕事とも言えますし
個人的にはそこがこのビジネスの一番の魅力と感じています。


準備はもういい、すぐにコンテンツを創り始めよう。

コンテンツを作るために勉強することは必須ですし、
創造するために学び続けることも必要なことですが、

これらはいつでも同時進行で行われるものです。


ぼくらが学び創造し続けるからこそ
このビジネスは成り立つわけですね。



だから、もう準備はいいので
とにかくすぐにコンテンツを創り始めてみましょう。


ガラクタでいいんです。


沢山のガラクタを創ってみましょう。


そしてあなたが実際に創り上げたガラクタの山を
あなた自身の目で振り返ってみたときに、

そこにはあなた自身がいます。


積み上げてきたガラクタの山に
自分自身の在り方が見つかります。



自分は何者なのか、何をやりたいのか、
そんなことを頭で考えて悩む暇があったら
1つでもガラクタ・コンテンツを生みだしていきましょう。


ガラクタだって生み出すのは大変なエネルギーが必要なものですから
一所懸命に取り組まなければ創造力は出てきません。


どんなビジネスであっても
ビジネスをやると決めて一旦やり始めたのであれば
目の前の課題に一所懸命に取り組むことが必要です。


その結果として
後から振り返ったときに、あなた自身がそこに見えてきます。


そこからどのように広げていくのか、
それはまたあなた自身が決めていくことです。


目の前のことを広げていく、
今目の前にあることをできるだけ良くしていく。


この感覚があれば
あなたのビジネスは上手くいきます。


自分が偽物である感覚

自分が何者かがわからないままに取り組んでいると
自分が何をしているのかわからない感覚に陥ることがあります。


まるで自分が偽物のような感覚になります。


自分がやっていることの価値を感じることができずに
自分が積み重ねてきたものがいったい
どんな意味あるかわからないような感覚に陥ることがあります。


でもアーティストもクリエイターも
名案がどこから湧いてくるなんて誰にもわからないし、

彼らってみんなただ毎日、
自分の仕事に向かっているだけだったりします。


淡々とこなしていくんです。


だから生活も派手ではなく、淡々とした人が多いのですが、
だからこそ情熱やエネルギーを生活スタイルに使うのではなく
創作に使うことができるんですね。


軸が定まっている人も、定まっていない人も
やることは淡々としたものです。


淡々と成長していき、淡々と生み出し続けるということです。


カルロス・パルドの教え

ぼくのフラメンコギターの師であるカルロス・パルドにこのように言われたことがあります。

「色々な食べ物を食べろ、今は私の与えたものが目の前にあるのだから、しっかりとそれを食べるんだ。その後は自分が好きなものを沢山食べるんだ。そうしたら結果的に君の音楽が君の中から出てくる。」


一人のだけを食べていたらそれは単なるコピーになってしまうけど
沢山のものを食べていたらそれはオリジナルとなっていく。


これはコピーすること、コピーするときは細部まできっちりとコピーすることを
ぼくに教えてくれたときの言葉ですが


情報発信でもまずはコピーすることが大切です。


でも単なるコピペをしてはあなたの為にはなりません。


コピーを行うとは、技術を向上させ、センスを磨き、既存のスタイルを学ぶことで
細部までコピーするとは、そのニュアンスまで真似するということですが、
コピーを自分の作品として発表することとは違います。


コピーをするということは相手に敬意を払い、
そこから真似び、学ぶということです。



表現を分解し、分析し、その技術や構成を学び、
それを自分のスキルとしていくことで、あなたの表現力は高まっていきます。


画家も音楽家もコピーすることに大きな時間と労力を費やして学びます。


同様に情報発信であってもコピーするときには
それなりの時間がかかるものです。


コピーの目的とは決して時間短縮のためではなく
技術やセンスの向上のためです。



そうやって一所懸命に取り組んでいれば
自分が何者かなどと考える余裕は無くなってくるものですし、
また、そうやって積み重ねてきた時間を振り返ったときに
そこにはあなた自身が何者であるかが形作られています。



自分自身の在り方を見つけるためにも、今は目の前にある、
自分にとっての課題を一つひとつクリアしていくことに集中していってください。


欲しいものに向かって歩んでいくプロセスこそが
自分にとって価値があったということは良くあることです。


結果を急がずに、プロセスを積み重ねて見てください。


今この瞬間こそが、
あなたがあなたの在り方を形づくる瞬間なのですから。