どうも、n o v a です。

現在公開中の映画「メッセージ」ですが、久しぶりに「体験」を伴った映画となりましたのでちょっと衝動的にシェアしていきたいと思います。


していきたいのですが、ネタバレとかそういったことは気にせずに気づきをお伝えしていきますので、ネタバレを気にする方はお気をつけください。笑


最後には映画音楽の動画紹介もしてますのでお楽しみに。


ではいってみましょう。


映画のテーマ

この映画のストーリーを簡単に説明すれば、

ある日、地球外生命体の乗った宇宙船が地球上の各所に12対突如として現れます。


混乱する世界の中、各国の政府はその地球外生命体とコンタクトを取ることができますが、いかんせん言葉がわからない。


そこで政府は言語学者をはじめとして各分野の研究者を集め、各国共同で未知の言語の解明を急ぐと。


そんな感じでストーリーが展開していきます。


で細かい話は端折りますが、この映画のテーマは「時間」と「言語」です。


時間というものが流れていかないものとして扱っている。


そういう難しい見せ方を上手く表現しているところに「やられた!」って感じがありました。笑


また理性的でいながらエモーショナルな点も見逃せません。


ってなんだか映画評論になってますね。汗


言語は思考を変える

言語と言うものの本質として、「言語は思考を変える」という話題が出てきます。


僕らは普段、日本で暮らして日本語を話しているのですが、
日本語で考えることにより、英語圏の思考とは別の思考をしています。


例えば、ワビサビという言葉がありますが、
僕らはこれに対して特に疑問にも思わない。


辞書的な意味を言えないかもしれませんが、
なんとなく感覚的に理解できるわけです。


同じようなことが外国語にも言えます。


そしてその外国語の言語感覚は僕たちにはない。


逆に外国語を学ぶこととは言ってしまえば、その国の文化から思考までを学ぶことと言えるわけです。


劇中でこのことに触れています。


言語が思考を変えると。


そして、彼らの言語を理解するために奮闘して、
とうとう彼らの言語を理解した主人公は、その意味をも理解します。



ストーリーが展開する中で、地球外生命体の彼らは「武器を渡しに来た」なんて言うものですから、さぁ大変。笑


この武器という言葉をそのまま武器と解釈した人たちは慌てて戦争だ!と息巻くわけですが、物語が進むにつれてその真意が明らかになっていきます。


実際に彼らが渡そうとしていた武器は『言語』だったのです。


そして地球外生命体の彼らにとって時間とは流れていかないものとして認識されており、その思考が元になっている彼らの言語を理解することによって彼らの時間感覚をも理解することが可能になると。


映像と音楽の体験

そのようなストーリーの元に、その流れない時間軸を上手く映像化したドゥニ・ヴィルヌーヴにも、その高次元な感覚を音楽で表現していたヨハン・ヨハンソンも本当に素晴らしかった。


謎の生命体であるヘプタポッドのテーマとして流れている「異星言語ヘプタポッドB」では電子音とオーケストラを融合させていて、20世紀現代音楽の発展系とも思える音楽が展開されていました。


この手の音楽は空間を意識した音楽なので、ぜひ映画館で体験して欲しいところです。


個人的にはシュトックハウゼンのヘリコプター4重奏曲を思い出してしまいました。笑


言語を理解したら未来が見える

思いっきりネタすれば、地球外生命体の言語を理解した主人公は未来が見えるようになるというトンデモナイ話なわけですが、超能力として扱われることが多い未来を見通す力を「武器」として、(実際には「武器」とは「ギフト」とという意味で使われていた)そしてそれは「言語」だと。


言語をそのように扱う視点は本当に興味深かったわけですが、まさに僕ら情報発信をするものにとって言葉は道具であり、武器でもありますよね。


劇中ではその未来を見通す力をもった主人公のある種の切なさもエンターテイメントとしての面白さを演出していますし、なかなか考えさせる問題として魅せられました。


体験するということ

地球外生命体の言語を理解することで主人公は未来が見えるようになったのですが、それこそ世界中の学者たちがこぞって研究していたわけですから、知識としては共有していたにもかかわらず何故主人公だけが未来を見通す力を手に入れることが出来たのかと言えば、そこには体験があったからです。


主人公は実際にその言語に触れ、その言語を研究し、その言語で対話したからです。


他の研究者は、その言語をレコーダーを通して聴いて、映像を通して彼らを見て、その文字を解析していました。


しかし、直に彼らに会い、直にコンタクトをとるという体験が無かったわけです。


映画の後半に主人公はとうとう壁を介さずに、彼ら地球外生命体と接します。


そして一気に彼らの言語の理解度が上がるとともに、未来を見通す能力が開花します。


他の研究者と何が異なっていたかと言えば、知識じゃなくて体験レベルが違っていた。


事実体験するということは、全く異なった情報が入ってきます。


ビジネス系のセミナーで言えば、セミナーの映像で学ぶことと、実際のセミナーに参加することでは得ることのできる情報が異なるわけです。


セミナー映像で学ぶことで、じっくりとなんども繰り返し学ぶことが出来、知識を定着させることができます。


一方で参加する場合はその一回限りの体験となります。


これは何かしらの企画や塾などの参加も同じことで、それらはリアルタイムな体験となり、一回限りの体験です。


多くの人が、そういった体験と情報商材とを比較して、どちらが良いかと悩むのですが、これらは全然別物なんです。


得られる情報が異質のものと言っていいです。


そして、どちらも必要なんですね。


映画で言えば、主人公が只々彼ら地球外生命体と接触していただけでも、言語解明にはとてつもない時間がかかったでしょう。


やはり映像やレコーディングされた音声は必要で、それがあるからこそ解析が進み、知識をつけることができた。


でもやはりそれと並行して体験から得られる情報も必要だっとということです。


結局他の人たちも知識はあったのに、「理解」までは至らなかったのですから。


これは非常に大切なことだと思います。


映画「メッセージ」の音楽を体験して得たもの

ヨハン・ヨハンソンの音楽が本当に素晴らしく、非常にインスピレーションを受けました。


映画を見終わり帰る途中にふと世の中のあらゆる音が音楽として聞こえてきたんです。


これまでにもそういった意識や、実際に音楽として捉えるということはしてきましたが、そうではなくてヨハン・ヨハンソンの世界観がまだ続いているようなそんな体験をしました。


映画の中での彼の音楽は、いわゆる一般的にメロディらしいメロディは無いのですが、それでもこれはメロディなんだなと、そこに「未来の旋律」の一つの在り方を感じた気がしました。





20世紀の現代音楽はブーレーズやシュトックハウゼンやリゲティ以降は解体したかのように見え、事実それらの現代音楽手法とは歴史の中の理論体系として残っている状態です。


録音はあっても、実際にそれらの曲を取り上げてコンサートが行われることは非常に稀で、20世紀現代音楽のほとんどの曲は再現されることはほぼないわけです。(そもそも再現不可能な楽譜が多かったりもします)


しかし確実にその歴史を踏まえてクラシックもさらに進化して行っているのだなと感じます。
(僕は以前で言う所のクラシックの作曲家は、現在では映画音楽の作曲家として活動されている方が多いと思っています)


人類総アーティスト時代と言われ、アートな感性を求められる現在、知識とは異なる情報を受け取ることが必須となってきます。


映画や音楽、漫画、絵画などを実際に体験することにより、マーケティングとか集客とか、お金とかビジネスとかとはちょっと趣の異なる情報を受け取り、そして一見関係ないような、バラバラに見えるそれらを結びつけていく。


それらの経験はこの人類総アーティスト時代を生きるうえでは欠かせないこととなっていきます。


ぜひ今の内から日々の営みの中にアートな体験を組み込んでいくことをお勧めします。


では、今回も最後までありがとうございました。



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